バンクーバー五輪観戦レポート(8)~フィギュアスケート観戦<後半>

30分ほどの整氷が終了し、後半第3グループがスタートします。
さすがに会場も満員です!

第3グループからは、国際大会で表彰台に立ったことのある選手が増えます。スケーティングのスピードが一気に速くなりました。リンクが狭く感じます。日本の鈴木明子選手も登場!

明るい笑顔が印象的で、日本でもファンが一気に増えた、ロシアのアレーナ・レオノワ選手。

日本の鈴木明子選手! 日本からのお客さんもたくさん会場にいます。精一杯の声で応援!
パーフェクトな演技に、会場はスタンディングオベーションで讃えました。本当に素晴らしかった! 鈴木選手のスケートを愛する心が、会場のお客さんにストレートに伝わる素晴らしい演技でした。
 

イタリアのカロリーナ・コストナー選手。素晴らしく美しいスケーティングの持ち主で、この通り、手足が長くラインの美しい選手です。残念ながらこの日は三度の転倒がありました。

でも、素敵だったのは会場のお客さん。二度目の転倒から一気に「頑張れ!!」というように暖かい拍手が沸き起こり、演技終了後はノーミスだった選手と変わらない、むしろそれ以上の大きな拍手が贈られました。カナダのお客さんのwarm heartsを感じた瞬間でした。

フィンランドのラウラ・レピスト選手。スケーティングがソフトで美しい選手です。
彼女は音楽がちゃんとかからないというトラブルに見舞われてしまったのですが、集中を切らさずに素晴らしい演技を見せてくれました。

ロシアのクセニア・マカロワ選手。今シーズン、ジュニア・グランプリ・ファイナル(2009年12月東京開催)で4位、ロシア国内選手権で優勝した期待の若手選手です。ロシアは4年後のソチ五輪に向けて、ジュニア世代の強化が進んでいて、有望なスケーターがたくさん出てきているそうです。

この写真は私の中でのベストショット(笑)。マカロワ選手のレイバックスピンの美しさがよく分かる写真が撮れました(たまたまですが・・・)。

グルジアのエレーネ・ゲデヴァニシヴィリ選手。トリノ五輪で、最終グループ入りをして注目された選手です。きびきびした動きが素敵でした。

さあ、いよいよ最終グループが始まります。

各選手がジャンプを決めるたび、会場のあちこちでわあっと歓声が上がり、もう一体どこを見たら良いのやら。隣の席のJohnさん(会場で仲良くなりました!)は「Special timeが始まるよ」とそわそわ(笑)。
そうです、4年に一度のスペシャルな時間です。
 
アメリカのレイチェル・フラット選手。音楽にのった躍動感溢れる演技。私は彼女の音楽表現がとても好きなので、パーフェクトな演技が見れてとても嬉しく思いました。
 
 
日本の安藤美姫選手。すっかりおなじみになったクレオパトラのプログラム。衣装はオリンピックのために新しくしたそうですね。今シーズンは試合ごとにどんどん新しい衣装を見せてくれました。丁寧にまとめた演技でした。
 

韓国のキム・ヨナ選手。会場のお客さんも大興奮! この凄まじいプレッシャーの中で、全く失敗しそうに見えないほど安定した質の高いジャンプと軽やかな音楽にスマートに乗って、完璧な演技を見せた彼女。本当に素晴らしい演技でした。
 

日本の浅田真央選手。二度のトリプルアクセルに挑むことを、会場のお客さんはもちろん知っています。2つ目のトリプルアクセルを降りた瞬間には、息をのむようにして見守っていた会場から大歓声が沸き起こりました。惜しくも、後半のジャンプでミスが出てしまいましたが、ドラマティックな曲を力強く演じ切った浅田選手。素晴らしかったです。
 

地元カナダのジョアニー・ロシェット選手。この日のヒロインは、彼女でした。
お母様の急逝という悲劇に見舞われたロシェット選手は、連日TVニュースでも取り上げられ、カナダ中がこの悲しい報せに心を痛めていたようでした。
 
そんな悲しみの中で、ショートプログラムの見事な演技、そしてこの日のフリースケーティングの素晴らしい演技。こんなに一人の女性が強く、美しい姿を私は見たことがない、と感じました。一つ一つの動きを見ているだけで涙が止まらず、どのジャンプが、どのスピンが、ということを越えて、ジョアニー・ロシェットがこの音楽でプログラムを見事に演じている、そのことがただただ、感動的でした。
 
左は演技終了後、顔を両手で覆ったロシェット選手。右は最後のスピンが終わらないうちにもう満場のスタンディングオベーションが始まった会場の様子です。数え切れないカナダ国旗が揺れていました。

アメリカのミライ・ナガス選手。最終滑走で思いっ切り元気にパーフェクトな演技を見せてくれました。「やった!」というような右手を上げた姿が可愛らしいです。
 

最終滑走のナガス選手の点数が出て順位が確定し、金メダルは韓国のキム・ヨナ選手、銀メダルは日本の浅田真央選手、銅メダルはカナダのジョアニー・ロシェット選手となりました。
メダリストだけでなく、この日、このPacific Coliseumで、素晴らしい演技を見せてくれた素晴らしいスケーター達に「おめでとう」「ありがとう」の拍手が会場から起きます。

木で作られている表彰台。後で知ったのですが、それぞれの会場の表彰台の”プロフィール”がブリティッシュ・コロンビア州のサイトに載っているのだそうです。

ぬくもりのあるデザインと質感で、自然と調和したバンクーバーにぴったりの表彰台でした。

王室カナダ騎馬警察(RCMP)が国旗掲揚を担当。この赤い制服を見ると、やっぱりカナダのイベントだなぁと感じますね。

表彰式。韓国、日本、カナダの国旗が掲げられます。

 

メダリストのウィニングランの途中で。

ちょっと面白かったのが、表彰式が終わり、ウィニングランが始まると、メダリストが通過した後の客席はどんどんお客さんが帰っていくのです。日本の試合だと、最後の最後まで全部の座席にお客さんが残っていることが多いですが、カナダのお客さんは意外にあっさり(笑)。そのさっぱりとした楽しみ方が、かえって素敵だなと思いました。

最後はQuatchiの「Thank you for coming」に見送られて会場を後にしました。

ぼくも楽しかった!!

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日本へ戻る日、空港で見掛けたエア・カナダの機体には、オリンピックのモチーフが描かれていました。

拙い写真とレポートでしたが、読んでくださった方が、バンクーバーの魅力、カナダの人々のあたたかさ、フィギュアスケートの素晴らしさを感じて頂けたら幸いです。

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