阿蘇草原女子会ツアー~草原男子を食べる会~ レポート(6)

さて、阿蘇神社にお参りして、「水基巡りの道」でのランチの後、今度は熊本城へ向かいました。
もともと、ツアーの予定ではパワースポットその3ということで「大観峰展望台付近散策」だったのですが、天候が思わしくないためツアー会社の方が変更してくださったのです。1時間ちょっと?ぐらいのドライブで熊本市内へ。初めてバスの中で寝る時間ができてうとうとしていたら、気付けば街中!! 車も路面電車も走ってる!!(驚き過ぎ) 阿蘇の雄大な自然に包まれた1日半の後にはなかなか刺激的です(笑)。

熊本城、到着!!


到着前に、ガイドさんから見どころや熊本城築城にまつわるエピソードなども聞かせてもらいました。
見どころは「天守閣」「復元された本丸御殿」「築城当初から残る宇土櫓」の3つ。築城したのは加藤清正。朝鮮出兵の経験を生かし、籠城に耐えられる工夫をいっぱいしているそう。井戸をたくさん掘ったり、城内に銀杏をいっぱい植えたり、土壁にかんぴょうを塗り入れたり。水と糧食の確保が戦において重要だったということがしみじみ分かる準備の良さです。
ちなみに城内にたくさんある銀杏にちなんで、熊本城は「銀杏城」とも呼ばれるそうです。色々と匂いを連想しちゃう名前だな・・・(笑)。

いよいよお城に向かいまーす。

入口では「一口城主」を募集していました。「夫婦円満 一口城主」とか「生まれたときから 一口城主」とか、なんか面白いです。

正面に見えてきました。楠の木の茂みとのコントラストがキレイです。ちなみに熊本城は雨が降る前や雨のときが、とても綺麗に見えるんだとか。石についているコケが湿度で良い色になるからだそうです。

なかなか勇ましい感じのするお城ですね。色も黒っぽくてシルエットもゴツゴツした感じ。男性的とでも言うのでしょうか。(と言うのも、私は小学生のときに姫路に住んでいたのですが、姫路城は白鷺城と言われるぐらい白さが強調された優美な雰囲気がすごくあるんですね。なのでそれと対比して男性的だな~と思うわけです。)

武士発見!!(笑) 「あれ誰ですか?」と聞いたら「ボランティアの武士の方じゃないですか」と返されて大爆笑してしまいました。ボランティアと武士ってすごい言葉の組み合わせです・・・。 

こちらはボランティアの清正公だろうか・・・。あ、ちなみに地元では、加藤清正のことを親しみを込めて「せいしょこさん(=清正公さん)」と呼ぶそうです。ボランティアのせいしょこさん・・・。

いよいよ天守閣に登りまーす。

天守閣からの眺め。「見ろ、人がゴ・・・(以下自主規制)」
 
実は時間があまりなくて(2時間弱)、じっくり見てる暇はなかったので、展示物は飛ばしてざくざく登り、ざくざく降りてきました。

この銀杏は清正自身が植えたものだそうで。これを植えたとき、清正さん、不吉な予言をしたそうです。「この銀杏が天守閣と同じ高さに成長するころ、何か起きる」と。その何か。それがちょうど西南戦争だそうで、お城は失火で焼けちゃったのだそうです・・・。今の銀杏は二代目だそうです。

梅も咲いてましたね。

次は天守閣の横にある本丸御殿。ど派手(笑)な「昭君之間」。ここはフラッシュ厳禁で係の方が常に呼びかけをしていました。

天井にはすべて違う種類の草花が描かれてるそうで。美しいですね~。

お次は、「宇土櫓」。ちなみにどこの入口にも係の方(主におじさま)がいて、みなさんとっても愛想良く迎えてくださるので気持ち良かったですね。お話し好きなのか、挨拶ついでに話し掛けるとなかなか次に行けないっていう(笑)。

中は本当に古いままなので、天井も低いし階段も半端なく急。昔の人は着物とか鎧とかでこんなとこ本当に歩いてたのかーって言いたくなるぐらい。

宇土櫓から見た天守閣。

お城の中をざっくり見て周った後は、ガイドさんに教えてもらったお土産ショッピングに最適なスポット、「城彩苑」へ。お城の下の方にあるので、歩くと結構時間かかるのですが、頬当御門から5分おきに無料シャトルバスが出ていて楽に行き来ができます。

中は飲食店もお土産屋さんもたくさん入っていて、雰囲気もなんだかとても良い感じ。主にお土産にするくまモングッズなどなど、約1万円ほど買い込みました(笑)。今回、とってもお安く来させてもらってますから、せめてお土産代だけでも貢献しないとね。

↑帰宅してからどんだけ買ったか、写真撮ってみました(笑)。

ほとんど買い物だけで時間を使ってしまいましたが、最後にオランダ揚げ(210円)を買い食い。オランダ揚げって何だ?って感じですが、さつま揚げみたいなすり身の天ぷらの中に玉ねぎが入ったやつのようです。ほんのり温かくて美味しかった~。

なんとか時間ぎりぎりに集合場所のバスへ戻り、ツアーの行程はこれですべて終了。阿蘇くまもと空港へと向かいます。その道中も、バスから見えるいろいろな市内の様子について説明してくれるガイドさん。全部書ききれないですけど、熊本は街中もなかなか面白そうでした。

空港はくまモングッズだらけ!(笑) 後でニュースで見ましたが、グッズの売り上げは25億円を超えたとか。素晴らしい経済効果ですね。ゆるキャラでこんなに地方経済が元気になるなんて、ほんと素敵です。

空港では買いそびれていた「阿蘇の天然水」をぎりぎりゲット。

全然知らなかったのですが、SUNTORYの天然水は地方によって採水地が違うそうなのです。サントリーの製品紹介ページによれば、東日本は「南アルプス」、関西・中国・四国は「奥大山」、九州は「阿蘇」だとか。今度3種類揃えて写真を撮ってみよう。
あとは「太平燕」とか熊本ラーメンとか辛子レンコンとか、出発前のどさくさに紛れて追加でいろいろ買い込んできました(笑)。辛子レンコンは家族にとても好評でした。太平燕も美味しかったな~。

そんなこんなで、羽田空港に帰ってきたのは20時頃。盛りだくさんの2日間でしたが、充実していて疲れた感じはしませんでした。
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最初はたいして阿蘇にも熊本にも興味なかったけど、ツアーの名前と企画力に惹かれて応募してみて、実際に訪れてみたら本当に面白い場所でした。
草原も、ただそこにあるんじゃなくて、ちゃんと意味があって、人間がやらなきゃいけないこともあるとか。そういう”ストーリー”って自分で実際に行かないと、さらに、きちんと説明を聞かないと、分からないのですよね。今回、あらゆることをきちんと説明して頂きながら周ることができたというのが本当に有難いことでした。

あと、自分では「良い意味で受動的」と呼ぶんですが、なんだかとってもすっきりして帰ってきたんですね。
それは阿蘇のどーんと広い空とゆったりした山並みに囲まれて過ごしたことが、まずは理由の一つ。
あと、自然相手では、天候に恵まれなければできないこともある、というのを受け入れざるを得ないじゃないですか(野焼き体験が中止になったことや、阿蘇中岳の火口を残念ながら見に行くことができなかった件)。でも都会で暮らしているとそういう「自然のあるがままを受け入れる」って瞬間があんまり無いのですよね。雨が降ったってメンドクサイと言いながら仕事には行かなきゃいけない。だけど、自然相手にしていると、雨が降ったら”できないこと”もあるんですね。その”できない”をすっと素直に受け入れる。その感覚、すっかり忘れていました。大学時代、海をフィールドとして研究してきて、自分は都会育ちのわりにそういう部分ちゃんと持ち合わせていると自負していたのにも関わらず。
この感覚をまた持つことができて、阿蘇に行って良かったなぁって思いました。

それから、人との出会い。
去年まあいろいろあって(苦笑)、新しい人と(特に女性)と出会うのにはあまり前向きじゃなかったんです。新しい人に出会うのしんどい、もういいや、って思ってた部分がありました。
でも、今回、ツアーでご一緒した女子たち、そして阿蘇で出会った方々、どんな方からも新しく学んだり、発見したりすることがあって、本当に面白かったです。人と出会うって、本当に面白いですね。願わくば、私の存在も他のどなたかにとってそういうものでいられたら良いなと。
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というわけで、6回に分けて、「阿蘇草原女子会ツアー」の模様をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。阿蘇、とっても面白いです。是非みなさんもご自身で訪れて、あの雄大な山々に囲まれた空間に身を置いてみてください。私もまた行きたいと思います!

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